今週のブログ担当の作業療法学科 教員の福井です。
教員になる前は総合病院で作業療法士として働いていました。
作業療法士として働いていて嬉しかったときや楽しかったときはどんな時だったかな~ と考えたとき、
実はいくつもあるのですが、一つ挙げるとすると『家屋調査に行くとき』です。
家屋調査というのは、入院している患者様のご自宅に訪問してどんな環境で生活されていたのかを調査することです。
入院直後に訪問して、その環境を念頭にリハビリをしていく場合と、
退院前に患者様と一緒に伺って、実際に家の中で動いてもらって「生活できるかどうか」を調べる場合があります。
私は後者の退院前に家屋調査を行うことが多かったです。
家屋調査がなぜ私にとって嬉しいのか?
それは今までみたことのない患者様の一面をみることができるからです。
患者様にとっては入院後、久しぶりに帰ってきた我が家。嬉しくないわけはありません。
帰ってきたその一瞬、病院ではみられないとても素敵な表情が現れます。
すごく嬉しそうな笑顔であったり、ホッとしたような柔和な表情であったり、
「主が帰ってきたぞ!」と言わんばかりの自信に溢れた表情であったりと、
見ている私もつい嬉しくなってしまいます。
入院生活は長いと半年近くにもなります。
頑張ってリハビリをしてやっと帰ってきた我が家。その嬉しさたるや想像に難くありません。
作業療法士の仕事は、「なるべく元の生活に戻れるように治療する」こと。
患者様と二人三脚で頑張ってきたリハビリ。
その努力が報われる非常に嬉しいひと時です。
進路に悩んでいる方、作業療法士もとても良いお仕事ですので是非社医学に一度足をお運びください!
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