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社会医学技術学院 卒業生インタビュー

「理学療法士になってどうしたいかという”志”を持っていて欲しい」

理学療法学科教員 森田浩章先生

理学療法学科夜間部2003年3月卒業
社会医学技術学院 理学療法学科教員
森田 浩章先生

社医学夜間部の卒業生で、現在は社医学で教鞭をとる森田先生。理学療法士の資格を取得してから22年、整形外科やスポーツ整形、小児・療育、スポーツトレーナーなど豊富な経験を持っています。
理学療法士としての人生では社医学の特徴である人たちとの繋がりがたくさんあったようです。今回は、先生の理学療法士としてのキャリアや学生時代の事などについてお話を伺いました。

〜「ずっとオリンピックに出たかった」という想いと理学療法士〜

Q:今日はよろしくお願いいたします。いきなりですが先生の趣味を伺ってもいいですか?

6歳からずっと剣道をやっているので、それが趣味、というか生活の一部みたいな感じです。七段を取ってから6年が経ちましたので、あと4年修行して八段にチャレンジしたいと思っています

他にはキャンプやアウトドアで過ごすのが好きです。実はキャンプインストラクターの資格も持っていて、ロープワークなんかもできるので、家族と一緒に森や川に行ってゆっくり過ごすのも好きです。

Q:キャンプインストラクターの資格をお持ちなのですね!それは意外です。話は変わります、まずは理学療法士を目指した理由から教えてください。

ずっとオリンピックに出たかったんです。ただ、剣道は武道なのでオリンピックの競技にはならないという事もあって、選手として出場するのは無理だなと。だったら、トレーナーとしてオリンピックかパラリンピックに関われたらいいなと思いました。

大学ではスポーツ科学科の分野で運動生理学を研究していましたが、たまたまその大学にパラリンピックに帯同していた先生がいたんです。その先生に相談したら理学療法士を教えてくれました。「トレーナーもできるし、ドクターと同じ言語で話が出来るし、オリンピックでもパラリンピックでもいけるよ」って。それでじゃあ理学療法士が良いなと思いました。

実はその先生も社医学の卒業生で、先生から社医学をお勧めしてもらったのも入学のきっかけです。

Q:確かに剣道はオリンピック競技にないですし。では、社医学入学前は何をしていましたか?

一年間だけ社会人をしていました。というのも、本当は大学を卒業してからすぐに社医学に入ろうと思っていたのですが、貯金がなくて。一年間クリニックで看護助手をしてお金をためてから社医学に入学しました。

Q:そうだったのですね。では、社医学(夜間部)を選んだ理由を教えてください。

先ほどもお話した社医学の卒業生の方に紹介していただいたことがあります。当時は今ほど学校が多くなかったのですが、当時の家から通える範囲で考えたときに、昼間の学校に通うとしたら国立の清瀬リハ学院、夜間だったら昼間働ける社医学か、でした。結局、昼間働こうと考えて社医学を選びました。

学療法学科教員 森田浩章先生

〜トレーナー活動をしながら夜間部で学ぶ日々〜

Q:社医学ではどんな学生生活を送っていましたか?

さっきお話した通り、理学療法士としてオリンピック・パラリンピックに行きたいという気持ちが強かったので、入学してからもずっとそこを目標にして勉強していました。在学中は昼間、総合病院の整形外科外来でスポーツ整形で有名なドクターのアシスタントをしつつ、空いた日にトレーナー活動もしていました。

ただ、就職は苦労しましたね。スポーツ関連施設に何件か応募しましたが、当時は新卒で雇ってくれるところはありませんでした。それで山田先生(現:社医学理事長)に相談して、もういっそのこと全然別のことをしようと思って、小児専門病院を紹介してもらいました。その施設が本当に良い所で、見学した際に子どもとの関わり方やご家族との関係性ももちろん、スタッフ皆が家族のようで、是非自分もここの一員になりたい・働きたいと思いその場でお願いして採用してもらいました。

その後、学生時代にアシスタントをしていたドクターに呼んでもらってスポーツ整形などにも携わって、一般的な整形だけでなくプロスポーツ選手にも関わりました。浦和レッズや大宮アルディージャのチームドクターとも一緒に仕事をしたので、プロサッカー選手だけでなく、実業団ラグビー、柔道、スノーボーダーなどなど、膝の怪我をしてしまったトップ選手の術後のリハビリなどにも関わりました。

Q:なかなか厳しい世界ですが、それでも先生の目標に近い所には携わることが出来たのですね。ちなみに、思い出に残っている社医学でのエピソードを教えてください。

夜間部だったので社会人など大人の学生がほとんどでした。ですので、先生方とはお互いに「一社会人」として接していたと思います。おかげで先生方とも話しやすかったですし、いろんな話をしましたね。

ただ、私は自分の思ったことや考えをどんどん言うタイプの性格なので、当時の先生たちにもいろいろと意見をすることが多かったです。もしかしたら、先生方にとっては少し苦手なタイプだったかもしれません(笑)

私のクラスは個々が個性的で面白い方が集まっていました。実は、3年と4年の時にはクラス委員をやっていたんですよ。

学療法学科教員 森田浩章先生

〜理学療法士になった”先”の目標を持っていて欲しい〜

Q:森田先生をはじめ、当時の学生の皆さんが意見してくれたおかげで良い学校になっていったという側面もありそうです。現場で働いていて、社医学で良かったと思う事はありましたか?

やっぱり卒業生が多いというのは社医学の強みですし、すごくありがたい事が多いです。関東圏の病院や施設であれば、だいたいどこに行っても社医学と繋がる人がいるっていうのは、安心感もあります。

実は8年ほど京都の病院で働いていた期間があるのですが、さすがに京都には社医学につながる人との出会いが全くなかったんです。その時には、周りの人たちとの関係性を一から作っていかなければならないというのは、結構大変で。その時には改めて社医学の良さ、心強さみたいなものを感じました。

Q:人との繋がりは大きいですね。教員として社医学に戻ってくるきっかけを教えていただけますか?

家族や周りの環境が変わるタイミングがあって、その時に恩師である山田先生に相談しました。そこで、社医学ではない別の理学療法士養成校で教員募集をしていると紹介していただいて、教員になりました。ただその学校はほどなく閉校が決まってしまって、その時に山田先生(現:社医学理事長)から社医学の教員募集があると紹介していただきました。

Q:教員として、そして卒業生として、学生たちに伝えたいことはありますか?

学生には理学療法士になる事だけを目標にしてほしくないなって思います。もちろん資格を取得するのはそうなんですが「資格を取ってから何がしたいか」というところをきちっと考えておいてもらいたいですね。

あとは、もともと社医学は「昼間働きながら資格を取りたいという志の高い人が集まって作った学校なんだよ」っていう事も伝えています。もし理学療法士以外にもチャレンジしたいことがあれば、それも応援したいと思っています。

Q:では最後に、理学療法士を目指している方、または社医学を検討されている方にメッセージをお願いします。

理学療法士になってどうしたいかっていう「志」をしっかり考えて入学してくれると嬉しいです。その目標があれば勉強も頑張れると思います。

本日はありがとうございました。

インタビュー日:2025年1月末

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