理学療法士になるために必要な国家試験の内容や手続きの方法を正しく理解しよう

理学療法士として働くためには、専門学校や大学を卒業すると同時に国家試験を受験し合格しなければなりません。この記事では、国家資格取得までの流れや国家試験の内容、手続き方法などを詳しく解説していきます。

 

理学療法士の国家資格取得を目指している方、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

 

理学療法士になるには?


 

理学療法士になるには、次の流れで国家資格を取得することが必要です。

 

 1、理学療法士の養成校で3年以上学び、知識や技術を身につけると同時に国家試験受験資格を得る

 2、国家試験を受けて合格する

 3、国家試験合格後に免許を申請する

 

このように「理学療法士国家試験」に合格し免許を申請する必要があり、そのためにはまず理学療法士国家試験の「受験資格」を取得しなければいけません。

 

受験資格を得るためには文部科学大臣指定の学校、もしくは都道府県知事の指定する理学療法士養成校で3年以上修学し、知識と技能を修得する必要があります。

出典:公益社団法人 日本理学療法士協会養成校一覧

 

例外として、作業療法士の資格を有している人が養成校で2年以上学んだ場合(ダブルライセンス)と、外国にて養成校を卒業した人や理学療法士免許を取得した人で、厚生労働大臣の認定を受けた場合も受験資格が得られます。





理学療法士国家試験の概要


 

理学療法士になるために合格しなければならない理学療法士国家試験。まずは、日程や受験する為の必要な手続きなどを確認しておきましょう。

出典:厚生労働省 理学療法士国家試験の施行

 

試験日程

2023年(令和5年)の試験日程の詳細は次のとおりでした。

 

 ・筆記試験:2023年2月19日(日)

 ・口述試験及び実技試験:2023年2月20日(月)

 

2日目の月曜日に実施された「口述試験及び実技試験」は、重度視力障がい者の受験者に対して、筆記試験の実地問題の代わりに行う試験です。それ以外の受験者は1日目の筆記試験のみの受験となります。

 

受験料

受験料は10,100円です。現金ではなく、10,100円分の収入印紙を受験願書に貼付して納付します。この際に収入印紙の消印は行いません。収入印紙は 郵便局や法務局、コンビニ、金券ショップなどで購入できます。※2023年1月時点

 

合格率

2018年の第53回から、2022年の第57回までの5年間における理学療法士国家試験の合格率は次のとおりです。年によってばらつきがありますが、毎年70%後半~80%台で推移しています。

出典:厚生労働省 国家試験合格発表

 

国家試験を受験するために必要な手続き

国家試験を受けるためには、次の流れで手続きを行います。

 

■受験手続きの流れ

受験手続きのおおよその日程は次のとおりです。

 

 1、願書受付期間や受験日などの発表(9月上旬)

 2、受験願書を入手(10月下旬以降)

 3、受験願書を提出(12月中旬~1月初旬)

 

願書の受付期間や受験日程などの情報は9月上旬に発表されます。10月下旬以降に配布される受験願書等は、理学療法士の養成施設で入手でき、他にも、国家試験運営本部事務所などに郵送で請求する方法もあります。

 

受験願書などの必要書類は、12月中旬~1月初旬の決められた期間に国家試験運営本部事務所に郵送するか、国家試験運営臨時事務所に直接持参して提出します。

 

■受験手続きに必要な書類

 

 ・受験願書

 ・写真

 ・身分証明書等(郵送の場合)

 ・返信用封筒

 ・修業証明書(修業見込証明書)または卒業証明書(卒業見込証明書)

 

理学療法士国家試験の試験内容


 

理学療法士国家試験の試験科目と試験方法は次のとおりです。※2023年1月時点

 

■試験科目

 

筆記試験の試験問題は、一般問題と実地問題に分かれています。一般問題は専門分野(理学療法)と専門基礎分野の問題です。

 

病気やけがなどによる身体の障がいや低下した身体能力などを回復に導くために必要なヒトの身体の機能や仕組み、運動・動作などの基礎的な知識を問われます。実地問題とは事例や症例から問われる応用・発展的な問題です。

 

重度の視力障がいの受験者が筆記試験の実地問題に代えて実施される口述試験及び実技試験の試験科目は、運動学、臨床心理学、臨床医学大要(人間発達学を含む)、リハビリテーション医学、理学療法です。

 

■試験方法

 

筆記試験はマークシート方式で、午前・午後にそれぞれ100問ずつ、計200問出題されます。試験時間は午前・午後ともに2時間40分です。

 


■難易度

2022年の理学療法士の国家試験合格率を他の医療系国家試験の合格率と比較すると、比較的高い水準です。

 

しかし、5人に1人は不合格となっている実情を見ると分かるように、理学療法士の国家試験が決して簡単なわけではありません。養成施設で3年間以上しっかりと学んで、理学療法士に必要な知識と技能を自分のものとして定着させた学生のみが合格できるといえるでしょう。

出典:厚生労働省 国家試験合格発表

 

国家試験「合格後」の必要な手続き


国家試験の合格後は理学療法士の免許申請をします。合格後に必要な書類を提出して登録手続きを行わなければ理学療法士として働くことはできませんので忘れずに行いましょう。

 

■免許申請の流れ

 

 1、免許申請に必要な書類を準備する

 2、必要書類を住所地の管轄の保健所に提出する

 3、登録済証明書の発行を希望する場合は申請する

 4、免許登録2~3カ月後に免許証が届く

 

■免許申請に必要な書類一覧

 

 ・免許申請書

 ・診断書

 ・住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本

 ・9,000円分の収入印紙

 ・登録済証明書用はがき(希望する場合)

 

国家資格取得を目指すなら社医学がおすすめ!


 

理学療法士として働くには、まずは国家試験に合格することが必須です。国家試験を受けるには、理学療法士になるためのカリキュラムを学べる養成校に入学して卒業しなければなりません。

 

2022年3月時点の全国の理学療法士の養成校は279校(うち、募集停止16校)あります。
(出典:公益社団法人 日本理学療法士協会養成校一覧

 

理学療法士として働くためには養成校で必要な知識や技能を修得するだけではなく、学んだ知識を生かして年に1回実施される国家試験に合格しなければなりません。

 

養成校を選ぶ際には、合格に結びつく国家試験対策や教育が行われているかどうか、養成校の国家試験の合格率はどれくらいであるかも確認しておきましょう。

 

理学療法士養成校である社会医学技術学院(通称:社医学)の理学療法学科の2023年度における理学療法士国家試験の合格率は昼間部(3年課程)98.3%・夜間部(4年課程)100%と、全国平均を大きく上回る高い合格率を誇っています。早期から国家試験対策に取り組み、個別指導だけではなく、学生同士でモチベーションを高められるグループ学習も取り入れて合格に導く支援を行っています。

 

校内模試で試験の傾向をつかみ、全国模試で自分の学力を知って弱点の克服を目指せる効果的なプログラムが用意されていますので、あなたも社医学で理学療法士の国家資格取得を目指していきましょう。

 

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